Top
アルバロ・シザ研究-1
和やかなGWも終わり、今日からJ-houseのスタディ再開。
威勢良く1時に研究室に行くも、誰もいない。
とりあえず、セメント遊びで砂だらけになった床を掃除した。

誰も来ない。

鏡の前でダーツのフォームチェックした。

誰も来ない。


一人でやる事にした。

J-houseまだジャンプできるのでは?と、模型を睨みながらうんうん考えるも、たいした事は思い浮かばない。

それじゃあ、、、素材決め。
これがまだ、ほとんど決まってない。
素材はむずかしい。プランや、構造などよりも住宅の印象をあっさりと決定付けてしまったりもする。そして、もうひとジャンプは素材でできるのかもしれない。

。。。

そして時間が過ぎて、夜。
今日一日写真を眺めていて、考えた事をここに記しておこう。
シザの建築における、素材の使い方。
まだ、上手に言葉で表現できないけど、写真の羅列になっても構わないことにして、
とりあえず「素材編」と言う事で。




「アルバロ・シザ研究  素材編」

例えば、住宅の素材を決める時、決めるまでもなく、構造形式からおのずと「木」だったり、「コンクリート」だったりが決まったりする。そのうえに塗装処理をするしないといった判断は問われるものの。柱は木。床はコンクリート打ちっぱなし金ごて仕上げ、壁はフレキシブルボード白塗装、天井は塩化ビニルシート。。。などなど。と、まあこんな感じ。つまり、建築を構成している要素ごとに素材が振り分けられて行くのが一般的と言えば一般的とも言えなくない。(床の素材は壁の立ち上がりの境界で切れる。。。)

という前置きをつらつら書いておく。








c0059140_2272335.jpg


はい、どん。
過去にこのブログで紹介した
Santa Maria Church Marco de Canavezes Portgal

建築の構成要素ごとに素材を当てているのではない。
水平面的なものを
鉛直面的なものを
領域的なものを同一素材や、同色素材を用いている。
それらの部位は床、壁、家具などをカテゴライズする事なく、
横断的に素材が当てられる。
c0059140_23207100.jpg


素材の切り替えは、一見、不自然なほど。。。
c0059140_2312211.jpg


素材の色の選び方は慎重で、まるでグラデーションのようだ。
c0059140_23347100.jpg


目に見える素材は全て、、、
床、壁、ドア、サッシ、椅子、パイプオルガン、壷。。。
c0059140_23271953.jpg


シンメトリーのようでいて、それをわずかに壊す。
c0059140_2339435.jpg




一見抽象的で、無機質な白い空間は、素材の切り方、色の使い分けによって僅かにノイズを与えられ、それによって、抽象的な空間は、その崇高さを保ちつつも、人間臭さの残った、愛のある空間へと翻訳されているのだ。さりげなく。
また特に、上から4段目の真ん中の写真。奥の壷のある空間のタイルが、垂れ壁の下側面までまわり込む。素材によってあちら側と、こちら側をぼやけさせているように感じる。領域的なものを、素材によって作りだそうとしてる現れと見る。さりげなく。





c0059140_0245118.jpg

場所は変わって。
Serralves Contemporary Art Museum Port Portgal
テーブル、椅子、床、手すり、窓のサッシ、水切り。。。
これらがカフェテリアを。。。






c0059140_0462897.jpg

場所は変わって。
Main Library , University of Aveiro  Aveiro Portgal
水平的なもの・・・床、机、腰壁の上側面
腰壁の高さと、机の高さがツライチ。床素材も非常に似ている。
奥行き的なもの・・・本棚、開口
本棚と、開口の高さが同じであるのを見逃さない。

建築な要素として扱ってるのは、ここでは柱だけではないだろうか。
やけに、この空間に「柱」が目立つ。建築的な要素となって。

奥へ奥へと続く連続開口も、その素材のおかしな切り替えしによって、
開口の腰壁だと思った所が、床だったり、、、マカ不思議な光景だ。



c0059140_05229.jpg

そのため、図書館ではどうしても建ち現れる家具や、本棚が変にごちゃっとせず、
むしろ、壁や、床などと同じ様に振るまっているようだ。
このような素材の扱いは、西沢たいらさんの一連の住宅で上手く応用されてるようだ。
いや、もとネタではなかろうか。


この建物はプランを見ればわかるが、
東西を軸にしたシンメトリーの構成をしていて、
中央を吹き抜け、南北に閲覧空間が配されている。
わずかに軸をずらしただけの円形のトップライト群と、
直射光を嫌って、 南面の閲覧空間の開口外部に設けられた湾曲した庇だけが、
建物のシンメトリーを僅かに壊し、
その微差が外観に奇妙なカタチをもたらしている。







これを書いてて思ったのだが、sizaの作家性は、
無理を承知で大きく二つに分ければ、
素材の扱い。
カタチの構成(プランニング)。
と言える。
素材に関してはどうも、西沢たいらさんが非常に影響をうけていそうだ。
カタチの構成に関しては西沢りゅうえさんが非常に影響をうけていそうだ。
この兄弟の間でその昔、こんな会話がなされたのだろう。


たいら「シザいいなあ〜」

りゅうえ「いいなあ〜」

たいら「よし、俺はこの素材の扱い方もらった。りゅうえくんはカタチをあげる」

りゅうえ「ずるい〜お兄ちゃん!僕も素材がいい!ひ〜〜〜ん」








あっ悪のりか、なあ。。。
[PR]
by seiji_kamayatti | 2005-05-10 01:29
<< とあるBARの変わったカクテル 締めくくり。 >>



 釜萢 誠司 / Architect
by seiji_kamayatti
以前の記事
2007年 10月
2007年 09月
2007年 08月
2007年 07月
2007年 06月
2007年 04月
2007年 03月
2007年 02月
2007年 01月
2006年 12月
2006年 11月
2006年 10月
2006年 09月
2006年 08月
2006年 07月
2006年 06月
2006年 04月
2006年 03月
2006年 02月
2006年 01月
2005年 12月
2005年 11月
2005年 10月
2005年 09月
2005年 08月
2005年 07月
2005年 06月
2005年 05月
2005年 04月
2005年 03月
2005年 02月
その他のジャンル
ファン
記事ランキング
ブログジャンル
画像一覧